革命家検定 〜これが解ければ君も立派に理論武装だ!〜 勉強 - 歴史・地理 歴史 革命家 Q1『共産党宣言』の全体像について、1883年のドイツ語版序文のなかで「『宣言』を貫く根本思想」として挙げていた諸点は、次のうちどれ? 選択肢経済的土台を上部構造決定の唯一の契機とする事全ての歴史は階級闘争の歴史である事プロレタリア革命は労働者階級のみの解放である事日本でいちばん高い山は富士山である事 Q2共産党宣言の第1章は、「これまでの社会のすべての歴史は階級闘争の歴史である」という有名な章句で始まる。第1章の論旨として正しい回答はどれ? 選択肢賃金制による労働の本質の変貌、反動主義者が落胆する世界市場の国の独自性を養う一国主義的性質について。賃金制によっても労働の本質は変わらない事、反動主義者が歓喜する世界市場の国の独自性を奪う世界主義的性質について。プロレタリアートによって「競争による孤立化の代わりに、協同による革命的団結を作り出す」ことにある。プロレタリアートによって「協同による孤立化の代わりに、競争による革命的団結を作り出す」ことにある。 Q3共産党宣言の第2章は、共産主義者の運動の目的・性格づけが行われている。第2章の説明として正しくない文章はどれ? 選択肢プロレタリアが支配階級として組織化された暁にはやがて自ら階級支配を廃するひとりひとりの自由な発展が、すべての人々の自由な発展の条件となる、一つの共同体が現れるブルジョア的所有に対しては「専制的な侵害」なくしてプロレタリアの支配は達成できないあらゆる財貨を共有し、完全平等を図る Q4共産党宣言第3章では、18世紀から19世紀にかけてヨーロッパに存在した多様な社会主義的潮流をどうみるか、という問題にあてられている。次の内、第3章の内容に当てはまらない名称はどれ? 選択肢反動的社会主義共産主義における左翼空論主義保守的社会主義またはブルジョワ社会主義批判的ユートピア的社会主義および共産主義 Q5共産党宣言第4章では、共産主義者ではない政治勢力に対する共産主義者の政治スタンスの取り方が書かれている。次のうち、第4章で書かれていないものはどれ? 選択肢ひとりひとりの自由な発展が、すべての人々の自由な発展の条件となる、一つの共同体が現れる共産主義者は、いたるところで現に存在する社会的・政治的状態に対するどの革命運動をも支持するプロレタリアはこの革命において鉄鎖のほかに失う何ものをも持たない万国のプロレタリア、団結せよ Q6『賃金・価格・利潤』は、1865年6月20日と6月27日に行われた、第一インターナショナル総会におけるカール・マルクスの演説の草稿である。では、この著作(演説草稿)における、マルクスの主張/提示にあてはまらないのは、次のうちどれ? 選択肢自身の剰余価値学理論の骨子を公に述べた。価値の基本法則を策定した。賃金水準の上昇は必然的な結果として消費財の価格の一般的な上昇をもたらすという見解を示した『賃労働と資本』におけるような「利潤」という概念に代えて、「剰余価値」と言う科学的概念を提示した。 Q7『帝国主義論』(ていこくしゅぎろん)は、ロシアの革命家ウラジーミル・レーニンの著作で、1916年にチューリヒで執筆された。では、本書におけるレーニンの主張の概略として間違っているものはどれ? 選択肢金融資本は経済だけでなく政治や社会の隅々を支配する金融寡頭制を敷く。巨大な生産力を獲得した独占体に対し、国内大衆は貧困な状態に置かれたままになり「過剰な資本」は国外へ輸出される。この資本輸出先を巡り資本家団体の間での世界の分割が行われる。自由競争段階にあった資本主義において生産の集積がおこり、独占体が生まれる。自国の帝国主義戦争を支持しようとさせる労働運動・社会主義運動の潮流は、資本輸出によってもたらされた超過利潤によって買収された労働貴族が担っており、労働者階級の利益を裏切っている。帝国主義に発展した資本主義の基礎は独占であり、この段階では生産の社会化は極限まで達しており、資本主義は実体的な富の生産による搾取という本来的な経済のあり方を失い、金融詐術や独占の利得によって利潤をあげる、寄生し腐朽した資本主義になり、次の資本主義にとって代わられざるをえない。 Q8『国家と革命』は、ウラジーミル・レーニンが1917年に執筆した政治に関する著作である。次のうち、『国家と革命』の内容にあてはまらないものはどれ? 選択肢国家は階級支配を維持する意義がある。このことを示すためにエンゲルスの研究を参照しながら、社会から発生しながらも社会の上位において自らを社会から疎外する権力を国家と考える。したがって国家とは階級支配の機関であり、階級の衝突を緩和しながら維持する政治秩序を創出するものであるとした。革命においてプロレタリアートによって強制力により廃絶してプロレタリア独裁国家をつくらねばならないとした。ブルジョア国家の一部であるブルジョア民主主義もまた廃絶されなければならないとしつつも、暴力革命に拘らず選挙などの平和的な手段もありうるとしたエンゲルスやマルクスの側面を改めて紹介した。たとえ最も進んだ民主的な共和制においてさえ、結局(ブルジョワ国家=ブルジョワジーによるプロレタリアートに対する独裁)に他ならない。そのような国家はプロレタリア革命により「廃絶」もしくは「止揚」されることにより「プロレタリア国家」が建設されるとした。 Q9『空想から科学へ』は、1880年に社会主義への入門書としてエンゲルスが自著『反デューリング論』を抜粋してつくったパンフレットである。次の内、この著作におけるエンゲルスの主張として当てはまらないものはどれ? 選択肢エンゲルスが「空想的社会主義者」と呼んだ、イギリスのロバート・オウエン、フランスのサン=シモン、シャルル・フーリエの理論と実践を描く。エンゲルスによれば、これらは資本主義経済の矛盾とともに登場しその解決を主張したが、啓蒙思想の系譜をひくこれらの理論・実践は、まずはじめに理性による青写真を描いてそれを社会に押しつけるというものだったとして批判した。そして、エンゲルスはこれらの思想や実践の意義を大いに評価しつつ、社会の現実そのもののなかにそれを解決する芽が育っていることを発見できなかったところにその空想性・限界があるとしている。空想的社会主義を「科学」に変えるうえでどのような理論的準備が必要だったかを述べている。エンゲルスによれば、古代には自然を全体としてとらえる古代的な弁証法があったが、自然科学の発展とともに、その全体を個々の部分にバラバラに分解して精査する「分析」がおこなわれるようになった。この思考形態が骨化し形而上学となったという。エンゲルスがのべた形而上学の特徴は、事物をバラバラの、不変固定のものとして扱い、その境界線の絶対性を強調するというものだった。自然科学の発展がこうした世界観に打撃をあたえ、その発展的な哲学的表現がドイツ古典哲学、なかんずくゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルの弁証法であったとする。弁証法的な世界観によって自然だけでなく、社会=歴史も発展するものとして把握されるようになり、マルクスは経済を土台としてその発展にともなって社会の上部構造が姿を変えるとする歴史観をうちたてた(唯物史観)。この歴史観にもとづいて資本主義経済の生成・発展・没落の科学的な法則が明らかになったとエンゲルスは主張する。エンゲルスは当時刊行されたマルクスの『資本論』1巻の内容を縦横に使い、『資本論』1巻の末尾にある内容=生産が極限まで社会化しながら取得は依然私的なままであるという「資本主義の基本矛盾」を本書で定式化した。この基本矛盾によって資本主義は次の社会(社会主義)に移行せざるを得ないと主張した。運命とは、「万有運動に関する神の数学的諸法則の、現在、過去、未来にわたる帰結である」とした上で、万有運動は社会的、動物的、有機的、物質的という四つの主要部門に分類されるとした。 Q10あなたは2022年の日本に住んでいるとします。そんなあなたは、プロレタリア革命を決意し、革命党に結集しました。では、革命を決意したあなたが取るべきスタンスはどれ? 選択肢日本はまだ革命情勢に無く、労働者に革命をする力は無い。なので当面は改良闘争のみを行う。革命とは社会発展であり、この社会発展の階段をのぼる力は、思想・信条のちがいをこえた国民的な共同と団結にあり、国民の合意にもとづき、選挙と議会を通じて、一歩一歩と社会を改革する事にある。党と労働組合は一体的に建設されなければならない。すなわち、党の労働組合=党の言うことを聞く組合の建設が不可欠である。日本は文句無しの革命情勢であり、その核となるプロレタリア労働者党を目指す。帝国主義を打倒する反戦闘争に人生をかけて決起する。